偽計数学妨害罪

うるせぇ、こっちは遊びで数学やってんだよ

無名巨大数

名もなき巨大数コンテストのエントリー

小超限行列数

表記

  • x,y,y',a_{x,y},k,n:非負整数
  • S_x=(a_{x,0},a_{x,1},a_{x,2}...)
  • M=S_0S_1S_2...S_k

正規形:M[n]

  • ∀y'[(y<y')⇒(a_{y'}=0)]を満たすyが存在するとき、(a_0,a_1,a_2...a_y,a_{y+1},a_{y+2}...)(a_0,a_1,a_2...a_y)と略記してもよいとする。

計算法

  • b,c,x,y,a_{x,y},d_{x,y},k,n,r:非負整数
  • Z:零ベクトル
rule1:\text{if} k=0

M[n]=n+1

rule2:\text{if} S_k=Z

M[n]=S_0S_1S_2...S_{k-1}[n+1]

rule3
  • \text{dim}(x)=\text{Max}\{b|0<a_{x,b}\}
  • p_0(x)=\text{Max}\{b|(b<x)∧(a_{b,0}<a_{x,0})\}
  • p_{y+1}(x)=\text{Max}\{b|(b<x)∧(a_{b,y+1}<a_{x,y+1})∧(∃c[p_y^c(x)=b])\}
  • r=\text{Max}\{b|∀y[(y≤\text{dim}(k))⇒(∃c[p_y^c(k)=b])]\}
  • \Delta=D_0D_1D_2...D_{k-1-r}
    • D_x=(d_{x,0},d_{x,1},d_{x,2}...d_{x,m})
      • d_{0,y}=\begin{cases}a_{k,y}-a_{r,y}&\text{if} y<\text{dim}(k)\\a_{k,\text{dim}(k)}-a_{r,\text{dim}(k)}-1&\text{if} \text{dim}(k)≤y≤\text{dim}(k)+n\\0&\text{otherwise}\end{cases}
      • d_{x+1,y}=\begin{cases}d_{0,y}&\text{if} ∃b[p_y^b(r+x+1)=r]\\0&\text{otherwise}\end{cases}

A=S_0S_1S_2...S_{r-1}
B_0=S_rS_{r+1}S_{r+2}...S_{k-1}
B_b=B_0+\Delta×b
M[n]=AB_0B_1B_2...B_n[n]

命名

f(n)=(0)(n)[n]
小超限行列数=f^{10}(10)

計算例

(0)(4,3)(3,1,1)(0)[1]
=(0)(4,3)(3,1,1)[2]
=(0)(4,3)(3,1)(7,4)(6,2)(10,5)[2]
=(0)(4,3)(3,1)(7,4)(6,2)(10,4,2,2)(14,6,4,4)[2]
=(0)(4,3)(3,1)(7,4)(6,2)(10,4,2,2)(14,6,4,3,1,1)(18,8,6,4,2,2)[2]
=(0)(4,3)(3,1)(7,4)(6,2)(10,4,2,2)(14,6,4,3,1,1)(18,8,6,4,2,1)(22,10,8,5,3,1)[2]

コラッ弱そう数

a_{n+1}=\begin{cases}
\frac{9}{2}a_n&\text{if} Mod(a_n,6)=0\\
21a_n-105&\text{if} Mod(a_n,6)=1\\
9a_n-36&\text{if} Mod(a_n,6)=2\\
\frac{4}{7}a_n+4&\text{if} Mod(a_n,6)=3\\
\frac{4}{3}a_n-\frac{4}{3}&\text{if} Mod(a_n,6)=4\\
\frac{7}{3}a_n-\frac{20}{3}&\text{if} Mod(a_n,6)=5\end{cases}
a_nが整数でないとき、a_{n+1}は未定義とする。

a_0=491とするとき、a_nの末項をコラッ弱そう数とする。

解説

a_nは以下の表記を元にしています。

(a,b,c)=\begin{cases}(a,b-1,c+2)&\text{if} 0<b\\(a-1,2,c)'&\text{if} b=0\end{cases}
(a,b,c)'=\begin{cases}(a,b+2,c-1)'&\text{if} 0<c\\(a,b,2)&\text{if} c=0\end{cases}

実際の数列の計算では、(a,b,c)7^a×2^b×3^cに、(a,b,c)'7^a×2^b×3^c+4に対応します。計算過程は以下のようになります。

まずa_n=7^a×2^b×3^c(ab自然数)のとき、a_nは6の倍数になるのでa_{n+1}=\frac{9}{2}a_n=7^a×2^{b-1}×3^{c+2}になります。

bが0になるまでcに2が足され続け、bが0になるとa_nは3で割り切れる奇数、つまり6で割って3余る数になります。

Mod(a_n,6)=3になるとa_{n+1}=\frac{4}{7}a_n+4になり、Mod(a_{n+1},6)=4になります。

Mod(a_n,6)=4のときの式はa_{n+1}=\frac{4}{3}(a_n-4)+4と変形できます。なのでa_n=7^a×2^b×3^c+4とすると、a_{n+1}=7^a×2^{b+2}×3^{c-1}+4と表すことができ、cが0になるまでbに2が足され続けます。

7^a×2^b×3^0+4を6で割った余りはbが奇数なら0、偶数なら2になります。そして余りが3の状態から計算すると3の指数は必ず2ずつ増えるため、その場合の7^a×2^b×3^0+4の余りは必ず2になります。

Mod(a_n,6)=2のときの式はa_{n+1}=9(a_n-4)と変形できます。なのでa_n=7^a×2^b×3^0+4のとき、a_{n+1}=7^a×2^b×3^2となって余りが0に戻ります。

まとめると、7^a×2^b×3^cから計算を始めると

bを減らしながらcを増やす
 ↓
bが0になったらaを1減らして、「cを減らしながらbを増やすモード」に移る
 ↓
cが0になったらcを2にして最初に戻る

というサイクルを繰り返し、aを減らし尽くして-1になったら計算が終了します。

余りが1と5のときのルールは初期値を大きくする為だけのもので、2^1×3^c+5という形の数を7^{c+1}×2^1×3^1に変換する役割があります。