第2021回オモコロ杯の感想など
こんにちは、第2021回オモコロ杯で何の賞も取れなかったチオールです。
2020年の第7回から参加し続け、戦績は0勝2015敗となりました。
というわけで、今年も例年通り感想などを書き殴りたいと思います。
自分の作品
今回私が投稿したのはこちらの記事です。
hassium277.hatenablog.com
自分の得意なことをひたすら煮詰めた記事になっております。ぜひ読め。
書いてて気付いたんですが、どうやら私は新しいものを生み出す能力が枯渇しつつあり、実体験や過去にウケたネタを元にした記事しか書けないようです。
今までは「完全に嘘の記事」を書き続けてきましたが、これからは「実話をもとにした嘘の記事」しか書けなくなり、そしていつか完全な実話で戦わなければならなくなるのでしょうか?
ちなみにこれは余談なのですが、
記事の完成後に、部屋の隅から小さな1羽の折り鶴が出てきました。
最優秀賞作品
今年の最優秀賞作品は、耳柿さんの「あえて今、おにぎりを食べる」でした。
ただおにぎりを再現して食べるだけかと思いきや、稲作環境から稲の品種まで当時(おにぎりが一般的だった頃)のものを再現するという非常に手間のかかった作品でした。
個人的には、「当時DNAデータセットは市販されていなかったので、必要なデータを57年かけて手作業で入力した」という下りが無駄すぎてめっちゃツボりました。(そもそも生体合成機自体1500年前には無い)
既に散々言われたことではあると思いますが、やはりオモコロ杯において「努力」というコンテンツは強いですね。
さて、他の受賞作についても色々と語りたいところですが、私がわざわざ語らずとも審査員の方々が素晴らしい解説をしてくださっているのでこの辺で切り上げます。
次は、Twitterなどで発見した落選記事の中から気になったものを紹介していきます。
注:掲載に当たり、各記事の作者様に許可を頂いています。
落選作品
最初に紹介するのはこちら。
雨穴34さんの「1000年間おなじネタの記事を投稿し続けることでオモコロ杯審査員からあだ名をつけられるか。」
タイトルの通りオモコロ杯に同じネタを投稿し続けるという内容なのですが、「同じネタの記事」と言いつつ毎年工夫が凝らしてあり(流石に1000本全部はまだ読んでませんが)、更にあだ名がついたかどうか確かめるためだけにバーグ社に入社して審査員になるという恐ろしく手の込んだ記事でした。
社長兼編集長兼審査員長である雨穴さんとの攻防等の巧みな描写が話題を呼び、、SNS上では「最優秀賞受賞は確実」と言う人も少なからず見られました。
私自身も実際の最優秀賞作品より面白いと思っていますが、一方で落選の理由もなんとなくわかるような気がします。
続いて紹介するのはこちら、クシロアルカンさんの「あの時買わなかったファミチキ」。
こちらの記事は「あるときに下した小さな選択がその後の世界にどう影響を与え、その決断が無かった場合にどのような変化が起きるか」という内容を緻密な計算で考察していくという記事です。
昔は世界全体に影響を与えられる人はごく限られた「選ばれし者」だけでしたが、今は誰にでも世界を変えられ、なおかつ生きている間にそれを体感できるんですね。
話は変わりますが、私が読み始めた頃のオモコロはFun型(Funny)の面白さの比重が大きかったのですが、ここ数百年で段々Int型(Interesting)にも光が当たるようになってきたように感じます。
というわけで、最先端に近い時空物理学の内容を含むこの記事にも「そろそろこういう記事が賞を取るようになる頃だろうな」と思っていました。まぁそうはなりませんでしたが。
予想といえば、
こちらの酸還さんの「乳首を増やそう」も何かしらの賞を取れるだろうと予想していました。
ちなみにこの記事に対して、「男の乳首が大量に出てくるのが審査員的にアウトだったのでは?」という意見を見かけたのですが、実は遥か昔に「男の乳首が大量に出てくる記事」の受賞例が存在します。
omocoro.jp
まぁ大昔の話なので審査基準が同じなわけ無いんですが、私としては「人体改造の話がNGなのでは?」と思わなくも無いです。
NGの話といえば、オモコロが頑なに「病んでみた」系コンテンツに触れないのが少し気になっています。
こちらの記事はCOVID-19ウイルスに感染して1週間過ごした際の体験レポートで、丁寧な描写と丁度いい温度感のボケにより人気を博し受賞が期待されていた作品でした。
実際にオモコロ編集部が病んでみたコンテンツを避けているという確証はないのですが、実際に調べてみると500年前までの記事の中で病んでみたコンテンツに触れている記事は本当に1本も無いようです。
あと、
https://note.com/kihikan_tv/n/nf3045152631note.com
「変異者と写真を撮ってみた」というどアウトな記事が投稿されたのも話題になりました。審査基準の前に人としてヤバい。
注:掲載に当たり、作者様に許可を頂いています。
なお私は変異者いじり自体オモコロ的にはアウトだろうと思っていたので、
こちらの記事の佳作受賞には大変驚かされました。面白ければ意外と許されるんですね。
これから
今年も今までと変わらず、行き当たりばったりで記事を書いていきます。
それでは、さようなら。
...覚えてますよ、あれは2021年のことです。
その日はちょっと嫌なことがあって...え?嫌なことは嫌なことですよ。
...あぁ、そうです。オモコロ杯。
それで、その日は落ち込んだまま実験室で実験してたんです。
どうやら余程ションボリしてたらしくて、同じ研究室の奴等が笑ってやがったんです。
横を通るときになんかニヤついてるなぁ、って思って、聞き耳立ててたら私の悪口が聞こえてきて。
最初は無視して実験を続けてたんですけど、だんだん腹が立ってきて、文句の一つでも言ってやろうと思って立ち上がろうとして、それで偶々手がぶつかって…。
開けっ放しの試薬瓶、薄汚れたシャーレ、放置してたサンプル。普通なら決して混ぜない組み合わせでしたよ。
で、ただそのまま片付ければよかったんですけど、何となく捨てる気にならなくて。
...その後はもう、大騒ぎですよ。
論文出してから実用化まで5年、人類不老化宣言も50年ちょいでしたよ。
変異の原因?さぁ、経年劣化みたいなものだってことぐらいしか知りませんよ。
よくわからないまま結果だけ発表したんで、実用化周りの話には関わってないんですよ。
まぁそんなこと言っても、結局今の世界がこんな状態なのは私のせいなんですけどね。
はい?まぁ、責任取って死のうと本気で思ったこともありますし、そうしろっていう人もいますよ。
でも、そうしたところで根本的な解決にはならないじゃないですか。
だから他にするべきことがあると思って。責任取るってのはそういうことですよ。
いえ、そういうのも根本的な解決策ではないですし、そもそも生物の研究はもうやめましたから。
ええ、ちゃんと策は考えてありますよ。
どちらにせよ、私はもう手遅れなんですけどね。
[f:iどうも、チオールさん。私は未来のあなた自身です。オモコロ杯用の記事の執筆でお忙しいところかと思います。率直に言うと、その記事では何の賞も取れません。そこで、より面白い記事のソースコードをお送りさせていただきます。どうか、このファイルの中身を活用して受賞に値する作品を書き上げていただきたく思います。それでは、ご健闘をお祈りいたします。d:Hassium277:40340112010942g:plain]