こんにちは、108Hassiumです。
以前、こんな記事を書きました。
簡単に説明すると、今までの人生で避け続けてきた3次方程式が実は高校レベルの知識で解けることを知り挑戦するも、複雑すぎて結局何も得られない、という話でした。
さて、聞いた話によるとどうやら4次方程式も3次方程式と同様な方法で解けるらしいです。
というわけで、無益であることは目に見えていますが、4次方程式を真面目に解いてみたいと思います。
一般の4次方程式の解法
...というわけで、よろしくお願いします。
もう自分で考えようともしないのか…。
108Hassium:この記事の執筆者。友達がいない。
ウィキペディア フリー百科事典先生:人間に知恵を与え、賢くなった気にさせる存在。
前回と同様に、
という具体例を使用します。
ではまずは4次の項の係数で割って…おっと、今回は係数が1だから要らんのか。
分数まみれになるのが嫌だったので、割らなくていい式を選びました。
じゃぁ次は、3次の項を消すのじゃ。やり方は3次方程式のときとほとんど変わらんぞ。
3次方程式を解くときは、
(
は2次の項の係数)と置換してましたね。
うむ。今回は
(
は3次の項の係数)じゃ。
なるほど。
計算面倒くせぇ~!!!
この程度で音を上げるでない。この先まだまだ・・・
出でよ、わが友!!!
!?
どうも、関数電卓です。
関数電卓:普通の電卓とは違って複雑な数式を入力出来たり、分数を分数のまま計算してくれたりする便利な計算器。
前回も使いまくってたのに急にどうした?
すまん、前回は話の都合上出番が無くて。
脇役ならずっと脇役のままでもよかったんだけどな。
ほらよ。*1
汚ぇ値だな…で、次はどうするんですか?
もうちょっと感謝してやれよ。
さて次は、
と変形したときの
、
、
、
の値を求めると良いぞ。
なるほど、その形に変形できれば2次方程式に帰着できますね。変形後の式を展開して係数を比較すればよさそうですね。
うわ、面倒臭っ。
ちょっと先生!これどういうことですか!?
やり方が悪いだけじゃ。見てなさい。
ほれ。
すみません、全然何やってるかわからないです。
相変わらず無礼な奴じゃ。
仕方ない、自分でやるか…。さっきは
について解こうとして失敗したから、今度は
について解いてみるか。
まずは(1)を使って
を消そう。これはウィキペディア先生もやってたから合ってるはず。
(5)を使えば、
も消せるな。
まずは(7)を(4)に代入。
(6)にも(4)を代入。
(9)を
について解いて、
(10)を(8)に代入。
え?
これを
についての3次方程式と見做して解けば、
の値が求まるぞい。
地獄かよ。
まずは
と置換する。
…えっ?
すまねぇ、俺はもう…。
そんな…嘘、だろ?
関数電卓!!!!!
通分ぐらい自分でやれってことじゃな。
そうですね。*2
次に
と置換して変形する。
で、これを
についての2次方程式として解く、と。
今回
の値は1個求めれば十分なので、3次方程式の解も1個しか使いませんよね。
うむ、その通りじゃ。
、
、
おめでとう!!!!
は??????????
三角関数を使った解法
以前の記事ではコサインの3倍角公式を使った解法も紹介していましたが、4次方程式でも同様の解法があるか調べてみましょう。
まずはを
で表します。
…あれ?
奇数次の項が無い!?
偶数次の項しかないという事は3次方程式を使わずに直接2次方程式に帰着できてしまうので、一般の4次方程式の解法には使えないという事になります。
よく考えてみるとこれは当たり前で、3次方程式の場合は
「角の3等分は作図不可能である」
↓
「角の3等分は2次方程式に帰着できない」
↓
「三角関数を使った解法は2次方程式に帰着できないパターンをカバーできる」
という背景がありましたが、角の4等分は作図可能なので3次無理数が絡むパターンをカバーできないことが分かります。
5次以上の方程式
いや~4次方程式の解、思ってたより大分見た目エグかったな。
あれ上手いこと整理すれば、もうちょっときれいになったんじゃないか?
さすがにアレをいじる気にはならんな…。てか、5次方程式の解はどんな感じなんだろう?
懲りたんじゃねぇのかよ。今度こそ俺の手に負えなくなるぞ。
ウィキペディア先生、5次方程式の解ってどんな感じなんですか?
不可能じゃ。
え?
5以上の任意の整数 n に対して、一般の n 次方程式を代数的に解く方法は存在しない
代数的に解く、とは?
四則演算と冪乗根で解を表すことじゃ。*33次と4次ではそれだけで十分じゃったが、5次からはもう通用せん。
そうか、ここまでか…。
次回予告